WEP117  加速器技術/レーザー  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
レーザーコンプトン散乱γ線(LCS-γ)による偏光と中性子の放出角度分布の依存性の測定
Measurement of the distribution of neutron emission depends on polarization by LCS-γ
 
○武元 亮頼,山口 将志,橋本 智,天野 壮(兵庫県立大 高度研),早川 岳人(日本原子力研究開発機構),浅野 芳裕(理化学研究所),糸賀 俊朗(高輝度光科学研究センター),佐波 俊哉(高エネルギー加速器研究機構),宮本 修治(兵庫県立大 高度研)
○Akinori Takemoto, Masashi Yamaguchi, Satoshi Hashimoto, Sho Amano (LASTI、univ. of Hyogo), Takehito Hayakawa (JAEA), Yoshihiro Asano (RIKEN), Toshiro Itoga (JASRI), Toshiya Sanami (KEK), Shuji Miyamoto (LASTI、univ. of Hyogo)
 
NewSUABRU放射光施設にあるγ線ビームラインで電子ビームのエネルギーやレーザーの波長を変えることにより最大エネルギーが1.7〜76MeVのγ線を生成できる。このLCS-γ線は中心軸からの角度にエネルギーが依存しているのでコリメータを設置することにより、準単色のγ線が得られる。また、レーザーの偏光を高い割合で保存するのでレーザーの偏光を変えることによってLCS-γの偏光も変えることができる。 NewSUBARUをシングルバンチモードで運転し、電子ビームに同期した直線偏光のパルスレーザーを蓄積リングに入射することで周期的にLCS-γを発生させることができ、そのLCS-γをターゲットに照射することによって光核反応を起こさせた。この時、光核反応と同時に一部のγ線が電子により散乱される。この中性子と散乱γ線をプラスチックシンチレータで計測し、TOF法により中性子のエネルギースペクトルを求めた。 以前、我々の実験ではターゲットとしてAu,Cu,NaIを使って測定したが、今回はその時とは違うハイパワーのレーザーを用いるなど計測系を変え、ターゲット核種を変更して実験を行う予定である。まずは、計測系の確認のためにAuターゲットを用いて試験を行っている。