WEP089  加速器技術/ビーム診断・制御  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARC主リングにおけるビーム損失モニタによる残留線量測定
RESIDUAL RADIATION MEASUREMENTS BY BEAM LOSS MONITORS AT J-PARC MR
 
○外山 毅,久保木 浩功,佐藤 健一郎,イーレンドン ブルース(高エ研)
○Takeshi Toyama, Hironori Kuboki, Kenichirou Satou, Bruce Yee-rendon (KEK)
 
大強度陽子ビーム加速器では、残留線量が保守作業性・所要時間を制限してしまうので、ビーム損失の観測・制御、残留線量の観測・制御が重要になる。これらの中の課題の一つとして、高放射化領域(コリメータなど)を含む加速器の残留線量を、ビーム停止後から測定することを可能にするビーム損失モニタ(BLM)システムの運用を始めた。Main Ring(MR)建設当初からBLMによる残留線量測定は計画されており、その為もあり、BLM検出器の信号出力端子はDC結合とし、ゲイン>30000を持たせている。運用では、MR運転からビーム停止・保守に切り替わるタイミングでBLMのDAQトリガの変更、およびBLMのバイアス電圧の変更を行う。バイアス電圧をゼロにして取得したデータをシステムのオフセットとして補正して得られた結果を報告する。