WEP056  加速器技術/高周波加速空胴  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
準定電界進行波型Cバンド加速管の製作
Manufacturing of C-band accelerator cavities
 
○植竹 卯一朗((株)トヤマ),山口 誠哉,高富 俊和,山中 将,上野 健治,舟橋 義聖(KEK),佐藤 勇,新冨 孝和(日大),佐治 晃弘,太田 温,畑中 宏之,竹中 久貴,遠藤 克己((株)トヤマ)
○Uichiro Uetake (TOYAMA CO.,Ltd), Seiya Yamagushi, Toshikazu Takatomi, Masashi Yamanaka, Kenji Ueno, Yoshisato Funahashi (KEK), Isamu Sato, Takakazu Shintomi (Nihon University), Akihiro Saji, Yutaka Ota, Hiroyuki Hatanaka, Hisataka Takenaka, Katsumi Endo (TOYAMA CO.,Ltd)
 
現在、株式会社トヤマでは、KEK及び日本大学との共同研究の下、クライオ電子リニアック式小型コヒーレンとX線源発生装置の開発を行っている。その一環として、低温状態で運転する準定電界進行波型Cバンド加速管の製作を進めている。製作に際して以下の5つの試験を行った。試験1「チューニング機構の動作試験」では、3セル空洞(材質:C1011)を試作し、チューニング機構によって周波数をどの程度調整できるかを確認した。試験2「熱処理炉の選定、低温試験」では、3セル空洞(材質:Cu 6N8)を試作し、真空炉と水素炉それぞれにて拡散接合を行い、表面状態を評価した。また低温状態での周波数の変化及びQ値を測定した。試験3「カプラー試作」では、Kyhl法による周波数測定と調整加工を繰り返し、カプラー寸法を決定した。またカプラーは、カプラー空洞を含む本体と第1セルを含むカバー、パイプ、フランジで構成されているが、それらをロウ付けし、周波数の変化を追った。試験4「拡散接合試験」では、段取りの確認も踏まえ、25セルの素管を試作した。試験3で製作したカプラーを用い、Nordal Shift法によって周波数測定をした後、真空炉にて拡散接合を行った。試験5「EBW試験」では、EBWの条件と段取りの確認のため、実機と同じ長さのダミー管とダミーカプラーをEBWで接合し、真直度の評価を行った。これらの試験結果を実機へと活かし、加速管を製作していく過程を報告する。