WEP019  光源加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
PFリング弧部改造案
Low Emittance Reconstruction of the Arc Section of the Photon Factory
 
○原田 健太郎,小林 幸則,中村 典雄,生出 勝宣,阪井 寛志(高エネルギー加速器研究機構)
○Kentaro Harada, Yukinori Kobayashi, Nakamura Norio, Katsunobu Oide, Hiroshi Sakai (KEK)
 
PFリングの弧部を改造し、エミッタンスを現在の約37nmradから8nmradまで下げる改造案について発表を行う。現在の1セルを短いセル2セルに改造、水平発散力を加えた機能結合型偏向電磁石を採用することで、ノーマルセルだけのエミッタンス約4nmrad、リング全体で8nmradに下げることができる。直線部は全く改造無しで、弧部の偏向電磁石ビームラインの位置も動かさない。直線部を透明(水平)、及び非線形打ち消し(垂直)のチューンとすることで、誤差に強い、広いダイナミックアパーチャのオプティクスが可能である。直線部のオプティクスはそのままで、実寸アパーチャが従来と同等の広さにできるため、入射についても問題ないと思われる。6極電磁石が非常に強くなるが、真空ダクトの外径4cm(内径3.5cm)が真空的に可能であれば電磁石は問題ない。今後、真空系の配置、診断系の配置、電磁石長の微調整などを含め、ハードウェア設計を行っていく予定である。