WEP005  電子加速器  8月5日 小ホール 13:00 - 15:00
KEK 7-GeV 電子陽電子入射器におけるビーム特性管理
Beam Property Management at KEK Electron/Positron 7-GeV Injector Linac
 
○古川 和朗,榎本 嘉範,飯田 直子,紙谷 琢哉,風間 慎吾,三浦 孝子,宮原 房史,夏井 拓也,小川 雄二郎,大西 幸喜,佐藤 政則,清宮 裕史,杉本 寛,諏訪田 剛,矢野 喜治,横山 和枝,吉田 光宏,周 翔宇(KEK)
○Kazuro Furukawa, Yoshinori Enomoto, Naoko Iida, Takuya Kamitani, Shingo Kazama, Takako Miura, Fusashi Miyahara, Takuya Natsui, Yujiro Ogawa, Yukiyoshi Ohnishi, Masanori Satoh, Yuji Seimiya, Hiroshi Sugimoto, Tsuyoshi Suwada, Yoshiharu Yano, Kazue Yokoyama, Mitsuhiro Yoshida, Xiangyu Zhou (KEK)
 
KEK の電子陽電子入射器は、建設中の SuperKEKB 衝突型加速器や 2 つの放射光光源に性質の異なる電子や陽電子のビームを入射する。そのビームのエネルギーは 2.5 GeV から 7 GeV、バンチあたりの電荷は 0.2 nC から 10 nC など、ビーム特性や安定性についての仕様は対象となる蓄積リングによって大きく異なる。入射器は 50 Hz でビームを生成することが可能であるが、必要に応じて、パルス毎に対象蓄積リングを替えて入射を行わなくてはならない。特に SuperKEKB 向けのエミッタンスに関しては厳しい管理が必要となると考えられる。また、入射器の各区間に配置されている 60 台のマイクロ波源について、安定性や故障に備えた冗長性を考慮しながら、適切に役割を与える必要がある。このようなビーム特性管理には、高速同期イベント制御システムの整備と、各加速器装置の特性管理や、ビームを使った較正作業、日々の最適化が必要となる。これらについて、機器運転制御やオンラインシミュレーションを含めた現実的な方策について検討する。