WEOLP03  合同セッション  8月5日 大ホール 11:00 - 11:30
単一サイクルXFELパルス生成手法の提案
Proposal to generate monocycle XFEL pulses
 
○田中 隆次(理研放射光センター)
○Takashi Tanaka (RIKEN SPring-8 Center)
 
可視レーザーなどで実現されている、単一サイクル孤立光パルス生成を、 XFELにおいて実現するための手法[1]を提案する。本手法は、チャープ したマイクロバンチが形成された電子ビームをテーパーアンジュレータ に入射することによって、実効的に光のスリッページを相殺するという 原理に基づくものであり、2 GeV & 2 kAの電子ビームに適用した場合、 8.6 nmの波長で1.2 GWのピークパワーを有する単一サイクルX線パルス (FWHMパルス幅で46 as)が生成可能であることが分かった。ちなみに 本手法は光学機器などを一切利用せずに単一サイクル孤立光パルスを 生成することが可能であるため、原理的には硬X線領域まで拡張が可能 である。 [1] T. Tanaka, Phys. Rev. Lett., 114 (2015) 044801