WEOL03  ビーム診断・制御  8月5日 大ホール 15:50 - 16:10
SPring-8新規Bunch-by-Bunch Feedbackシステム信号処理回路の開発
Development of a New Bunch-by-Bunch Feedback Signal Processor at the SPring-8 Ring
 
○小林 和生,中村 剛,正木 満博,藤田 貴弘(公財)高輝度光科学研究センター)
○Kazuo Kobayashi, Takeshi Nakamura, Mitsuhiro Masaki, Takahiro Fujita (JASRI/SPring-8)
 
放射光リングであるSPring-8蓄積リングでは、2004年1月から蓄積ビーム不安定性を抑制するためFPGAをデジタル信号処理に用いたBunch-by-Bunch Feedback(BBF)システムを導入している。現在運用に用いている信号処理回路は2004年度に開発、2005年9月よりSPring-8のビーム運転に適用しており、内外の放射光リングのBBFシステムにも採用されてきた。これまで、供給停止となったDACデバイス、ADCデバイス等の入替を行ってきたが、今回、最新のデバイスを採用し、回路を一新した。ADC/DACには500MHzデータレート12/16ビットのもの、FPGAには内部演算サイクルとして4nsecが可能なものを採用し、BBFシステムとしてはRF入力フロントエンド回路の簡略化、アナログ出力向上によるパワーアンプドライブ段の省略を図ると共に、これまでBBFシステムを運用するにあたって多くの外付け回路が必要であったバンチ電流強度感応アッテネータシステム、ダンピングタイム評価システム等も新回路ではほとんど外付け回路無しで実施できるように設計している。本報告では新信号処理回路の機能を紹介すると共にSPring-8でのビームを用いた評価結果も併せて報告する。