THP122  加速器応用、産業利用  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
フェムト秒電子線・レーザー複合照射パルスラジオリシスの開発
Development of femtosecond electron beam-laser pulse radiolysis
 
○西井 聡志,近藤 孝文,神戸 正雄,菅 晃一,楊 金峰,田川 精一,吉田 陽一(阪大産研)
○Satoshi Nishii, Takafumi Kondoh, Masao Gohdo, Koichi Kan, Jinfeng Yang, Seiichi Tagawa, Yoichi Yoshida (ISIR, Osaka University)
 
加速器の電磁石のコイルなどの絶縁被膜に用いられる高分子材料は、放射線分解による材料劣化が非常に重要な問題となる。本研究の目的は、フェムト秒パルスラジオリシスにより高分子材料の分解過程で生成するアルキルラジカルを直接観測し、高分子材料の分解過程を明らかにすることである。実験の結果、アルキルラジカルの生成時定数は3 psと見積もられ、ラジカルカチオンの励起状態である励起ラジカルカチオンから生成するということが強く示唆された。しかし、励起ラジカルカチオンの直接観測はなされていない。そこで、ラジカルカチオンをレーザー照射により励起ラジカルカチオンへと励起する、電子線・レーザー複合照射パルスラジオリシスによる実験を行っている。この手法により、励起ラジカルカチオンと分解過程の関係を詳細に検討したい。