THP117  加速器技術/真空  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARCリニアック バンチシェイプモニタの真空圧力改善
Improvement of the Vacuum Pressure of the Bunch Shape Monitor at J-PARC Linac.
 
○宮尾 智章(高エネルギー加速器研究機構),三浦 昭彦,川根 祐輔,田村 潤,根本 康雄(日本原子力研究開発機構),青 寛幸(ミシガン州立大学),林 直樹,小栗 英知,大内 伸夫(日本原子力研究開発機構),真山 実,吉川 宗良,鈴木 隆洋(三菱電機システムサービス)
○Tomoaki Miyao (KEK), Akihiko Miura, Yusuke Kawane, Jun Tamura, Yasuo Nemoto (JAEA), Hiroyuki Ao (FRIB,MSU), Naoki Hayashi, Hidetomo Oguri, Nobuo Ouchi (JAEA), Minoru Mayama, Hirokazu Yoshikawa, Takahiro Suzuki (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.)
 
2013年度から使用を開始しているACS(Annular Coupled Structure)空洞にビームを入射する際、加速周波数が324MHzから972MHzにジャンプするため、位相方向のビームプロファイル診断が重要である。そのため、J-PARCではバンチシェイプモニタ(BSM)の開発を進めてきた。ACS空洞をインストールする前に一度、BSMをインストール して動作確認を行ったところ、プロファイル測定には成功したものの、測定時のアウトガスによりBSM付近のビームダクトの真空圧力が 10^-4Pa台まで悪化し、ACS空洞が運転できない状態に陥ることが懸念された。そこで、BSMモニタからのアウトガス量を低減するために、ビームライン上でベーキング処理を行い、さらにBSM本体及び周辺のビームダクトを改造して真空ポンプを増設するなどの対処を行った。その結果、BSM付近のビームダクトの真空圧力が10^-7Paまで改善された。