THP089  加速器技術/ビーム診断・制御  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
cERL入射器超伝導空洞の高次モードによるビーム位置測定
Beam Position Measurement using Higher-Order-Mode of Injector Superconducting Cavity at cERL
 
○本田 洋介,帯名 崇,梅森 建成,阪井 寛志,加古 永治,宮島 司(高エ研)
○Yosuke Honda, Takashi Obina, Kensei Umemori, Hiroshi Sakai, Eiji Kako, Tsukasa Miyajima (KEK)
 
低エミッタンス電子銃で生成したビームを性能悪化させることなく加速し輸送することは、線形加速器型の光源において極めて重要である。このために、ビーム軌道が加速空洞の電場中心に一致するように調整するのが理想的である。cERLの入射器加速空洞は3台の2セル超伝導空洞で構成されている。それぞれの空洞には高次モード(HOM)カップラが複数備えられており、ビームによって励起された不要な高次モードを取り除く役割を持つ。多数のHOMのうちダイポールモードは空洞中心に節を持つので、これを検出することで実際の電場中心を基準としてビーム位置を計測することが可能である。cERL入射器空洞のHOMカップラからの信号をヘテロダイン検出し、ダイポールモードの信号を取り出し、ビーム位置の信号を得るシステムを開発した。