THP068  加速器技術/電磁石と電源  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARC MR主電磁石新電源用恒温ユニットの開発
Development of thermostatic unit for new magnet power supply at J-PARC MR
 
○三浦 一喜(高エネ研),佐川 隆(ユニバーサルエンジニアリング),栗本 佳典,下川 哲司,森田 裕一(高エネ研)
○Kazuki Miura (KEK), Ryu Sagawa (Universal Engineering), Yoshinori Kurimoto, Tetsushi Shimogawa, Yuichi Morita (KEK)
 
現在、J-PARCでは将来計画であるニュートリノビームラインのビーム大強度化のために、主リングの運転周期を2.5秒から1秒へと速める、高繰り返し化を実現することが求められており、その計画の一部として主電磁石用新電源の開発が進められている。昨年、新電源開発過程において製作されたプロトタイプ電源制御盤では、複雑な制御に耐えうる柔軟性や再現性を満たすことを目的として、A/D変換を介してのデジタル制御が採用されている。ビーム大強度化に向けて必須となる電磁石電流の高精度制御のためには、A/D変換部における電流計測にppmレベルでの安定度が必要である。このppmレベルでの測定安定度実現には、A/D変換部における温度コントロールが重要であるため、A/D変換部用恒温ユニットの開発を行った。本発表では、開発した恒温ユニットの性能評価結果について報告する。