THP060  加速器技術/高周波源  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
KEK 電子陽電子入射器における大電力高周波源の運転保守
Operation and Maintenance Activity of High-Power RF System in KEK Electron-Positron Linac
 
○馬場 昌夫,今井 康雄,東福 知之,熊野 宏樹,諸富 哲夫(三菱電機システムサービス(株)),荒川 大,片桐 広明,設楽 哲夫,竹中 たてる,中島 啓光,中尾 克巳,福田 茂樹,本間 博幸,松本 利広,松本 修二,松下 英樹,三浦 孝子,道園 真一郎,矢野 喜治,Qiu Feng,明本 光生(高エネルギー加速器研究機構)
○Masao Baba, Yasuo Imai, Tomoyuki Toufuku, Hiroki Kumano, Tetsuo Morotomi (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Tetsuo Shidara, Tateru Takenaka, Hiromitsu Nakajima, Katsumi Nakao, Shigeki Fukuda, Hiroyuki Honma, Toshihiro Matsumoto, Shuji Matsumoto, Hideki Matsushita, Takako Miura, Shinichiro Michizono, Yoshiharu Yano, Feng Qiu, Mitsuo Akemoto (KEK)
 
KEK電子陽電子入射器では、高周波源として58台の大電力クライストロンをギャラリーに設置している。 2011年度以降は SuperKEKBへのアップグレード作業が開始され、ギャラリー全8セクターの下流部3セクター分、計24台のクライストロンを2つのリングへの入射のため使用している。上流部5セクター分、計34台のクライストロンは SuperKEKB へのアップグレードのため、不定期に運転してビームを使用したスタディが行われている。2014年度は上流部34台で平均約3,000時間、下流部24台は平均約3,600時間の運転を行った。 現在設置しているクライストロンの平均使用時間は約52,000時間である。2014年度はクライストロンアセンブリのタンク内放電により、1台の交換を行っている。 現在使用中のサイラトロン平均運転時間は約28,000時間である。2014年度はヒーターケーブル断線やキープアライブ電流低下のトラブル等による交換が5台、新規設置や重要ユニットの事前交換を9台行っている。 運転保守では長期使用に起因する不具合も発生しているため、定期点検や過去の蓄積データをもとに不具合の早期発見に努めている。 本稿ではクライストロン、サイラトロンなどに関する統計、運転保守について報告する。