THP028  ビームダイナミクス、加速器理論  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARC RCSにおける奇数次のビームローディングによるビーム損失
Beam loss caused by odd harmonics of beam loading in J-PARC RCS
 
○山本 昌亘(原子力機構),原 圭吾,長谷川 豪志(高エネ研),野村 昌弘(原子力機構),大森 千広(高エネ研),島田 太平,田村 文彦(原子力機構),戸田 信,吉井 正人(高エネ研)
○Masanobu Yamamoto (JAEA), Keigo Hara, Katsushi Hasegawa (KEK), Masahiro Nomura (JAEA), Chihiro Ohmori (KEK), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura (JAEA), Makoto Toda, Masahito Yoshii (KEK)
 
J-PARC RCSはハーモニックナンバー2のRFバケツに2バンチを入れて加速しているため、2つのバンチに大きな電荷密度の差が無い限り、ビームローディングの主な成分は偶数次である。 ところが、RCSの設計強度である1 MWに近づくにつれて、偶数次に比べて非常に小さな振幅でしかない奇数次のビームローディングにより、ビーム損失が起こることがシミュレーションにより分かった。しかも、単に奇数次のビームローディングが存在するだけではビームロスには至らず、奇数次のビームローディングに振幅変調がかかってしまう場合に、ビーム損失が起こる。 本報告では、主にシミュレーションによる計算結果について報告する。