THP016  ハドロン加速器  8月6日 小ホール 13:00 - 15:00
J-PARC 主リングの加速中におけるベータ関数の測定
Measurement betatron amplitude function during acceleration in J-PARC Main Ring
 
○仲村 佳悟(京都大学),栗本 佳典(高エネルギー加速器研究機構)
○Keigo Nakamura (Kyoto University), Yoshinori Krimoto (KEK)
 
大強度陽子シンクロトロンJ-PARC主リングは現在約350kWのビームパワーで利用運転供給中である。 さらなる大強度化のためには、現時点でビーム強度を制限している加速開始直後のビーム損失を低減する必要があり、そのためには加速中のビーム光学の理解が急務である。特に、ベータ関数は加速器の重要なパラメータのひとつであり、J-PARC主リングではステアリング電磁石を用いた測定、入射エラーを利用した測定が行われてきた。しかしながら、これらの測定はフラットベースでの測定であり、加速中のベータ関数を測定したことはこれまでになかった。 そこでFPGAモジュールで信号を生成した信号をストリップラインキッカーに送ることでベータトロン振動を励起し、リング全周のビーム位置モニタの応答をしらべることで加速中のベータ測定を行った。本稿では加速中のベータ関数の測定結果とその結果についての考察を述べる。