THOM04  電磁石と電源  8月6日 あいあいホール 10:00 - 10:20
フィルタ回路を使用しない電磁石電源の提案
Proposal of a filterless magnet power supply
 
○渡辺 泰広(日本原子力研究開発機構)
○Yasuhiro Watanabe (JAEA)
 
電磁石電源は一般的に、スイッチングに起因するリップルを低減するために、チョッパ回路の後段にフィルタ回路が接続されている。フィルタ回路は、チョッパ回路のステップ電圧及びスイッチング周波数に応じて、スイッチングリプルが所定の値に低減されるよう回路定数を設定している。近年、部品点数の削減という観点から3.3kV以上の高電圧IGBTを用いたチョッパ回路が実用化されているが、高電圧をスイッチングすることに起因するノイズ問題が顕在化している。本論文では、低い電圧定格のチョッパ回路を多数直列接続し、チョッパ回路のステップ電圧を低減することにより、フィルタ回路を用いずともスイッチングリプルを所定の値に低減することを提案する。