THOL06  ハドロン加速器2/高周波源  8月6日 大ホール 10:50 - 11:10
J-PARC RCSにおけるビームコミッショニングの近況報告 - 1MW出力の実現へ向けて
Recent progress of J-PARC RCS beam commissioning
 
○發知 英明(日本原子力研究開発機構)
○Hideaki Hotchi (JAEA)
 
J-PARC RCSは、2014年10月より、 1MW設計出力の実現を目指した最終段階のビーム調整を開始し、 2015年1月に1MW相当のビーム加速を達成したところである。 RCSのような大強度陽子加速器では、 ビーム損失により生じる機器の放射化が出力強度を制限する最大の要因となるため、 ビーム損失の低減が1MW設計連続運転を実現するための重要な研究課題となる。 本年1月のビーム試験では、入射ビームの分布形状やペイント入射法の最適化により、 空間電荷由来のビーム損失をほぼ最小化することに成功した。 また、本年4月のビーム試験では、新規導入した補正四極電磁石を用いて入射過程におけるベータ関数の変調を補正することにより、 ペイント範囲の拡幅とビーム損失の更なる低減を実現し、 1MW連続運転実現への道筋をつけることに成功した。 本発表では、J-PARC RCSのビーム増強過程で我々が直面したビーム損失の発生メカニズムやその低減策について報告する。