FSP010  施設現状報告ポスター  "8月5,6日" 小ホール 13:00 - 15:00
原子力機構TIARA施設の現状
Present Status of TIARA at JAEA
 
○湯山 貴裕,石堀 郁夫,倉島 俊,吉田 健一,石坂 知久,千葉 敦也,山田 圭介,横山 彰人,薄井 絢,宮脇 信正,柏木 啓次,百合 庸介,鳴海 一雅,石井 保行,佐藤 隆博,大久保 猛,喜多村 茜,奥村 進,奈良 孝幸(日本原子力研究開発機構)
○Takahiro Yuyama, Ikuo Ishibori, Satoshi Kurashima, Ken-ichi Yoshida, Tomohisa Ishizaka, Atsuya Chiba, Keisuke Yamada, Akihito Yokoyama, Aya Usui, Nobumasa Miyawaki, Hirotsugu Kashiwagi, Yosuke Yuri, Kazumasa Narumi, Yasuyuki Ishii, Takahiro Satoh, Takeru Ohkubo, Akane Kitamura, Susumu Okumura, Takayuki Nara (JAEA)
 
原子力機構高崎量子応用研究所TIARAではAVFサイクロトロン(K110)、3MVタンデム加速器、3MVシングルエンド加速器、400kVイオン注入装置の4台の加速器を有し、材料・バイオ技術の研究開発への利用を主として、広範囲のエネルギー及び多様なイオン種のビームを提供している。本報告では2014年度に関するTIARAの稼働状況、保守・整備及び技術開発を示す。以下にその一部を記す。サイクロトロンでは各種制御基板と制御用 PCによる集中型運転制御システムを構築している。しかし、近年のWindowsXPサポート停止により交換用PCの確保が困難な状況にある。そこで、OSをWindows 7へ移行し新環境下に適用させるため、制御システムを更新した。既存のシステム設計は継承し、トレンドグラフの機能向上、運転における利便性向上など、運転員の要望も加え更新を実施した。また、RI生成に必要な大強度軽イオンビームを提供するため、従来稼働していたカスプ型イオン源に代わり永久磁石型ECRイオン源を据え付け、大電流・高安定化へ向けた調整運転・ビーム開発を始めた。タンデム加速器の技術開発ではMeV級フラーレン(C60) イオンビーム照射技術の開発を進めている。C60ビームでは照射により多様な二次粒子を生成するため、通常のFCでは正確な電流値測定が困難である。そこでサプレッサー電極の構造を改良することで二次荷電粒子を十分捕集し、正確な電流値の測定が可能なFCの開発を行った。