FROM14  光源加速器2/粒子源  8月7日 あいあいホール 15:50 - 16:10
レーザー駆動誘電体加速試験に向けた工作精度評価
Evaluation of the fabrication error on the acceleration field strength of the laser-driven dialectic accelerator
 
○小山 和義,大槻 祥平,上坂 充(東大原子力),吉田 光宏(高エネ研)
○Kazuyoshi Koyama, Shohei Otsuki, Mitsuru Uesaka (Univ. Tokyo), Mistuhiro Yoshida (KEK)
 
レーザー駆動誘電体加速の実現を目指し、比較的低エネルギーで少ない電荷量でも応用可能な放射線生物学研究のためのマイクロビーム源を念頭に研究を行っている。目標のエネルギー利得は約1MeVで電荷量は0.01fC程度である。これまでに、透過型回折格子対の構造に対して、解析的およびシミュレーションによって加速の最適パラメータを明らかにした。レーザー駆動誘電体加速の実証実験用の試験片作成に先立ち、回折格子側面の斜度と粗さ、格子の底部の粗さなどの工作精度が加速勾配に与える影響の大きさなどの評価が必要である。これまでの結果、すなわち格子の幅の誤差が10%で加速勾配が約10%、格子から1/4波長以上離れると加速勾配が急速に低下することから、格子の幅は数%以下の誤差に粗さは加速軌道から1/4波長(約250nm)離れれば問題にならないものと考えられる。このことを確かめ、数値で評価するためにシミュレーションを実施している。