FROM12  光源加速器2/粒子源  8月7日 あいあいホール 15:10 - 15:30
SACLA-BL1極紫外線FEL用加速器の建設とRFコンディショニング
Construction and RF conditioning of the EUV-FEL accelerator for SACLA
 
○櫻井 辰幸,安積 隆夫,安積 則義,稲垣 隆宏,大島 隆(理研 放射光科学総合研究センター),木村 洋昭(高輝度光科学研究センター),金城 良太,近藤 力,武部 英樹,田中 隆次,渡川 和晃,長谷川 照晃,原 徹(理研 放射光科学総合研究センター),備前 輝彦(高輝度光科学研究センター),細田 直康,前坂 比呂和,松井 佐久夫(理研 放射光科学総合研究センター),松原 伸一(高輝度光科学研究センター),大竹 雄次,田中 均,石川 哲也(理研 放射光科学総合研究センター)
○Tatsuyuki Sakurai, Takao Asaka, Noriyoshi Azumi, Takahiro Inagaki, Takashi Oshima (RIKEN SPring-8 center), Hiroaki Kimura (JASRI), Ryota Kinjyo, Chikara Kondo, Hideki Takebe, Takashi Tanaka, Kazuaki Togawa, Teruaki Hasegawa, Toru Hara (RIKEN SPring-8 center), Teruhiko Bizen (JASRI), Naoyasu Hosoda, Hirokazu Maesaka, Sakuo Matsui (RIKEN SPring-8 center), Shinichi Matsubara (JASRI), Yuji Otake, Hitoshi Tanaka, Tetsuya Ishikawa (RIKEN SPring-8 center)
 
X線自由電子レーザー施設SACLAでは、実験ユーザーの利用機会を増やし発振波長領域を拡大するために、アンジュレータビームラインBL1の上流スペースに極紫外線FEL用の加速器の建設を進めている。電子銃からバンチ圧縮部(BC1)までの入射部は2013年に運転を終了したSCSS試験加速器で使用した機器を再利用する。主加速部にはディスクロード型Cバンド加速管を6本新規製作し、40MV/m以上で運転しエネルギーを上げる。また2台の真空封止アンジュレータは試験加速器で使用したものの永久磁石列を交換し、磁石の周期長を15mm(Kmax =1.5)から18mm(Kmax=2.1)に変更しK値を上げた。運転時の電子ビームエネルギーは450〜500MeVを想定し、波長30〜40nm、強度100μJのFEL発振を目指す。 2013年夏と2014年の夏期停止期間に機器設置を行い、2014年秋からRFコンディショニングを開始した。入射部の加速空洞は順調にコンディショニングが進み、Cバンドディスクロード型加速管の加速電界は100時間程度のコンディショニングで46MV/mに到達した。その後、約2000時間の運転により停止頻度は0.63回/hourまで減少した。これらの結果、上記のエネルギーを達成できる目処がたった。本件ではBL1極紫外線FEL用加速器の建設とRFコンディショニングの状況について報告する。