食の安定供給に貢献する加速器
食品照射は食品の保存期間延長等に寄与し、食料不足解消に有効な手段です
2008年 世界各国における食品照射処理量(電子線・ガンマ線含む) *1
輸出入植物に対する植物防疫において、燻蒸処理など植物検疫(害虫駆除)の一つとして、放射線処理が期待されています。
燻蒸処理で使用されている臭化メチルに変わる植物検疫技術が求められています。
※ 臭化メチルは、オゾン層破壊物質に指定されています。
放射線による植物検疫措置とは・・・
□ガンマ線、電子線、X線を照射
□吸収線量(Gy)で処理強度を測定
□主に昆虫が対象
□得られるレスポンスは、殺虫、発育阻止、産卵阻止(不妊化)、次世代発育阻止
放射線による植物検疫について *3を参考
食品照射や植物検疫に電子加速器が利用されています
出典/参考
*1.久米民和, “世界における食品照射の処理量と経済規模食品照射”, 第43巻 第1号, 2008
*2.ほくげんこん(北陸原子力懇談会)ライブラリ
https://h-genkon.jp/hokugenkon-park/library/column4/housyasen_gutaiteki4/
*3.農林水産省, “ISPM18改正「植物検疫措置としての放射線照射の使用のための要件」”, 2022
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/keneki/k_renraku/attach/pdf/r3_ISPMsetsumeikai-36.pdf