WEP142  加速器土木・放射線防護  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC リニアックにおける建家変動および振動測定
Floor deformation and vibration measurements of the J-PARC linac accelerator tunnel
 
○森下 卓俊(J-PARC, 原子力機構)
○Takatoshi Morishita (J-PARC, JAEA)
 
J-PARC リニアックは2006 年に精密アライメントを終え、ビーム運転を開始した。建家の変形はアライメントを悪化させ、ビーム損失の要因になりうることから、その後も精密測量、変動モニタリングを継続している。建設直後に発生する初期の建家変形は収束したものの、2011年の地震以降は局所的な建家変動が顕著になったため、数年ごとに再アライメントを実施している。また、長期的な変動のほかにも、微小ながら加速器トンネルは振動しており、夏期メンテナンス時に実施する精密測量時、床の振動に起因すると考えられる測量データの揺らぎが度々発生する。そこで、微小振動計を用いた建家振動のモニタリングと、不連続な変動が発生する可能性が高い建家連結部において常時変位計測を開始した。本発表では、長期的な変動計測結果とともに、建家振動の成分とその要因について考察し、報告する。