WEP121  真空  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
重イオン加速器における大強度標的への応用に向けた大口径プラズマウィンドウの開発と放電電流特性の測定
Development of plasma window with large aperture and measurement of discharge current characteristics for application to high-power target in heavy ion accelerator
 
○生駒 直弥(長岡技術科学大学,理研仁科センター),奥野 広樹(理研仁科センター),難波 愼一(広島大学),菊池 崇志(長岡技術科学大学)
○Naoya Ikoma (Nagaoka University of Technology, RIKEN Nishina Center), Hiroki Okuno (RIKEN Nishina Center), Shinichi Namba (Hiroshima University), Takashi Kikuchi (Nagaoka University of Technology)
 
カスケードアークプラズマによってチャネル内を満たし,固体窓を用いずに真空封止を行う「プラズマウィンドウ(PW)」は,重イオン加速器で用いられているガス荷電変換装置における,ビームライン中へのガス蓄積や,大強度ビームの大気への取り出しなど,新たな標的技術として加速器分野において様々な応用が期待されている.しかし,その直径が小さいためビームを通すことができず,ビームライン中で使うには大口径化が必要という問題があった.例えば,1995年にA. Hershcovitchによって開発された最初のPWの直径は2.3mmであり,重イオンビームを通すためには最低でも直径10mm程度のPWが必要である.そこで我々は,直径10mm,20mmのPWを開発した.そして,放電電流を変化させて,圧力,直径,投入電力の関係について調べた.本発表では,その結果について報告する.