WEP111  粒子源  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
RCNPにおけるFe及びNiビームの開発
Development for Fe and Ni beam at RCNP
 
○依田 哲彦,福田 光宏,神田 浩樹,畑中 吉治,安田 裕介,鎌倉 恵太,原 周平,山野下 莉奈,Koay HuiWen(大阪大学核物理研究センター)
○Tetsuhiko Yorita, Mitsuhiro Fukuda, Hiroki Kanda, Kichiji Hatanaka, Yuusuke Yasuda, Keita Kamakura, Shuhei Hara, Rina Yamanoshita, Huiwen Koay (RCNP, Osaka Univ.)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では、2005年に18GHz SC-ECRイオン源を導入して以降、Xeまでの幅広い種類の重粒子ビームの供給を行ってきた。Xe,Kr,Arなどのイオン種はガスをプラズマに導入することによりビーム生成される。一方、Fe,Niなど単体や化合物のガスが存在しないイオン種については、蒸気圧の高い有機化合物を利用したいわゆるMIVOC法によりビーム生成される。RCNPではFe,NiのMIVOC法によるビーム供給を目指して、Fe,Niの有機化合物であるフェロセン、ニッケロセンを温度管理しながらプラズマチェンバーへ導入するシステムの開発を続けてきた。今回、特にフェロセン、ニッケロセンを封入する容器とイオン源のプラズマチェンバーとの間の経路の温度勾配を任意に制御できるよう、フェロセン、ニッケロセン蒸気導入経路を細かい区間に分けてそれぞれ独立に温度コントロールするシステムを構築した。講演では、このフェロセン、ニッケロセン導入経路温度制御システムとビーム開発状況の詳細について発表する。