WEP109  粒子源  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
東北大学大強度電子線形加速器用電子銃の製作
Manufacturing of the electron gun of high intensity linac in Tohoku University
 
○三浦 禎雄,濱 広幸,高橋 健(東北大学電子光理学研究センター)
○Sadao Miura, Hiroyuki Hama, Ken Takahashi (Research Center for Electron Photon Science, Tohoku University)
 
東北大学大強度電子線形加速器は、1967年に建設された300MeV電子線形加速器の前半ハイカレント部であり、最大エネルギー70MeV、ビーム繰り返し300pps、ビーム出力5kW以上でRI製造用途等に運用されている。本電子線形加速器の電子銃は引き出し電圧80kVの熱カソードDC電子銃であり、カソードはバリウム含浸型、グリッド制御の3極管方式である。本カソードアッセンブリのメーカーからの供給は既に打ち切られており、東北大学手持ちのカソードアッセンブリも残り少ない。さらに本電子銃は出力電流数A用に設計されたものを出力電流0.3A程度で使用しているため、現使用条件では過収束であり、電子銃出口から線形加速器出口までのビーム透過率は30%程度と低い値となっている。このため、カソードアッセンブリは継続入手可能なEIMAC社製Y646Bカソードを用い、現使用条件で最適化した電子銃を設計、製作した結果を報告する。