WEP102  加速器制御  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC LinacおよびRCSにおける監視・警報システムの製作
Spervision and Alarm System for J-PARC Linac and RCS
 
○高橋 博樹,澤邊 祐希(原子力機構),川瀬 雅人,渡邉 和彦(三菱電機システムサービス株式会社)
○Hiroki Takahashi, Yuki Sawabe (JAEA), Masato Kawase, Kazuhiko Watanabe (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.)
 
J-PARC加速器の監視・制御は中央制御室から行われるが、加速器構成機器の増加(Linac ACSなど)や安全・安定な加速器運転実現のために、運転員や研究者が運転時に監視すべきパラメータ(情報量)が年々増加する傾向にある。そして、監視画面に表示される情報が膨大になったことにより、運転員の警報やパラメータ値の見落としなどによる誤操作が起こるときがある。現時点で、PPSやMPSの安全システムが堅固であるので大事に至ったことはないが、今後のJ-PARCアップグレードなどを考えると、このような誤操作は憂慮すべきことである。そこで、加速器の状態を監視し、運転員に異常を早期に知らせるシステムの開発を開始した。現在はLinacのDTQ電源の状態を監視するシステムの構築を進めており、利用運転時の電流値を基準として正常範囲(上下限値など)を設定し、正常範囲を逸脱した場合に異常ステータスを運転員に通知する機能を、2017年秋に実装する予定である。本件では、LinacおよびRCSにおける監視・警報システムの開発状況と今後の計画を報告する。