WEP097  加速器制御  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC LINAC/RCSタイミングシステム安定運用に向けた改良
Improvement of a timing system in J-PARC linac/RCS
 
○澤邊 祐希(三菱電機システムサービス株式会社),高橋 博樹,伊藤 雄一(原子力機構/J-PARC),川瀬 雅人(三菱電機システムサービス株式会社)
○Yuki Sawabe (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.), Hiroki Takahashi, Yuichi Itoh (JAEA/J-PARC), Masato Kawase (Mitsubishi Electric System & Service Co., Ltd.)
 
J-PARC LINAC/RCSのタイミングシステムでは、各種データ転送にリング型のリフレクティブメモリ(RFM)ネットワークを採用している。2016年6月にRFMネットワーク内での通信異常によってデータ転送に不具合が発生し、復旧対応に長時間を要した。この経験から、RFMネットワークの状態監視環境を整備するとともに、RFMネットワークのデータ転送を統括する計算機の二重化を行った。また、RFMネットワークを介さずに各RFMの状態監視を可能とするsyslog機能の整備を行った。その結果、本件の改良後にRFMネットワーク内のタイミング用VMEで動作不良となったが、即座に対象機器が特定でき、早期復旧を行うことができている。本発表では、安定運用を目的としてJ-PARC LINAC/RCSタイミングシステムに行った改良の詳細を報告する。