WEP095  加速器制御  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
北海道大学殿向けライナック制御システムの製作
Manufacturing of linac control system for Hokkaido university
 
○重岡 伸之(三菱重工メカトロシステムズ(株))
○Nobuyuki Shigeoka (MHI Mechatronics Systems, Ltd.)
 
現在北海道大学では設置から40年以上が経過し老朽化した電子線形加速器施設の更新計画が進行している。当社は本更新計画において、H27年度には入射部の電子銃付きSバンド定在波加速管1台、H28年度には加速部のSバンド進行波型3m加速管1台を納入するとともに、加速器の運転や状態の監視を行うことのできるPLCベースの制御盤である加速器制御システムを納入した。この加速器制御システムは、電子ライナックの産業分野への応用の一つとして三菱重工グループで手掛けてきた電子線照射による滅菌システムの加速器制御技術を応用したものであり、モジュレータなど他の制御盤を遠隔操作し、タッチパネルによる直感的な操作で加速器の運転やパラメータの設定、運転状態の監視などを行うことができるような設計である。本システムはH28年12月に装置単体での納入を完了し、今後、北海道大学殿の電子線形加速器の更新のタイミングでの設置、モジュレータ等との組み合わせ動作試験および、加速器運転試験が計画されている。