WEP094  ビーム診断・ビーム制御  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
ガフクロミックフィルムの微小ビーム照射野計測への適用
Application of a gafchromic film to the irradiation field measurement of small-sized beams
 
○百合 庸介,佐藤 隆博,山田 尚人(量研機構高崎研)
○Yosuke Yuri, Takahiro Satoh, Naoto Yamada (QST Takasaki)
 
ラジオクロミックフィルムの一種であるガフクロミックフィルムは、荷電粒子ビーム等の照射野分布の測定に広く利用されている。本研究では、その高い空間分解能で簡便な計測が可能という特長を活かし、ビームの微小な照射野形状を計測する可能性を検討した。そこで、フィルムの空間分解能や計測に必要なフルエンスを明らかにするため、量研機構高崎研のイオン照射研究施設TIARAにおいて、マイクロビーム照射実験を行った。具体的には、約1μmのスポットに集束された3MeV陽子マイクロビームを走査することによりフィルムに直線や同心円等のパターンを描画し、生じた着色痕を光学顕微鏡で観察した。発表では、実験結果を報告するとともに、ラジオクロミックフィルムのマイクロビーム診断への適用可能性を議論する。