WEP091  ビーム診断・ビーム制御  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
理研RIBFにおけるビームエネルギー・位置モニターの開発
Development of beam energy and position monitor system at RIBF
 
○渡邉 環,福西 暢尚,藤巻 正樹(理研),小山 亮(住重加速器サービス),外山 毅,宮尾 智章(KEK),三浦 昭彦(日本原子力研究開発機構)
○Tamaki Watanabe, Nobuhisa Fukunishi, Masaki Fujimaki (RIKEN), Ryo Koyama (SHI Accelerator Service Ltd.), Takeshi Toyama, Tomoaki Miyao (KEK), Akihiko Miura (JAEA)
 
近年、有用RI製造技術の高度化研究が、AVFサイクロトロンのビームを用いて行われている。この研究の実験では、ビームエネルギーの精密測定は、RI製造の収量を増やし、一方、有害な副反応生成物を可能な限り減らすために、非常に重要な技術となる。このビームエネルギー測定のために、静電型ピックアップの開発を行い、AVFサイクロトロンのビームラインにインストールした。現在、実験時には、常時リアルタイムで測定と測定結果の表示を行っている。 さらに、RIBF全体では、加速器の性能と運転技術の向上により、加速される重イオンビームの強度が年々増強している。ビームの大強度化に伴い、ビームの診断を非破壊で行う必要性が増えている。そこで、上記の静電型ピックアップの電極を、斜めに四分割化することにより、ビームの位置を非破壊で測定することを目指し、システムの開発を行っている。このシステムでは、モニター間の距離を正確に測定した2台のモニターを用い、ビームの飛行時間(TOF)を測定することにより、ビームのエネルギーも同時に得られる。 今回の学会では、エネルギー・位置モニターシステムの詳細と、ウランビームを使用した測定を今後行う予定なので、その測定結果についても発表する。