WEP078  電磁石と電源  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC主リング高繰り返し化における多極磁場の評価
Evaluation of multipole magnetic field with high repetition rate operation in J-PARC MR
 
○内藤 大地,仁木 和昭,三浦 一喜,五十嵐 進,下川 哲司,栗本 佳典,森田 裕一(高エ研)
○Daichi Naito, Kazuaki Niki, Kazuki Miura, Susumu Igarashi, Tetsushi Shimogawa, Yoshinori Kurimoto, Yuichi Morita (KEK)
 
J-PARC加速器では主リングでの速い取り出しにおいて〜470kWのビーム強度を達成している。一方で設計強度は750kWであり、ビームの大強度化が求められている。大強度化はビームの加速・取り出しの高繰り返し化によって実現させる。高繰り返し時にはビームを偏向・収束させるための電磁石へ流す電流の時間変化を急峻にする必要がある。電流の急峻な変化はビームダクト等に発生する渦電流を増加させ、二つの懸案事項が生じる。一つ目は磁石の励磁が妨げられる効果が大きくなる事である。二つ目はエミッタンス増大の原因となる非線形共鳴を励起する多極磁場成分の影響である。本報告では高繰り返し化時における四極電磁石に発生する多極磁場成分を、3次元シミュレーションによって見積もった結果を報告する。また、多極磁場成分が加速中のビームに及ぼす影響をシミュレーションにより評価した結果を報告する。