WEP069  電磁石と電源  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
次世代リング加速器入射キッカー電磁石のための高精度固体パルス電源開発
Development of high-precision solid state pulse power supply for the kicker magnet of the next-generation electron storage ring
 
○秋川 藤志,佐藤 和行,田中 豊(日本高周波株式会社),稲垣 隆宏(理化学研究所 放射光科学総合研究センター),近藤 力,高野 史郎,深見 健司(高輝度光科学研究センター/理化学研究所 放射光科学総合研究センター),田中 均(理化学研究所 放射光科学総合研究センター)
○Hisashi Akikawa, Kazuyuki Sato, Yutaka Tanaka (Nihon Koshuha Co., Ltd.), Takahiro Inagaki (RIKEN SPring-8 Center), Chikara Kondo, Shiro Takano, Kenji Fukami (JASRI/RIKEN SPring-8 Center), Hitoshi Tanaka (RIKEN SPring-8 Center)
 
次世代のリング型加速器への電子ビーム入射方法として、ツインキッカー電磁石を用いたoff-axis入射方法が提案されている。我々はこのツインキッカー電磁石を駆動するためのパルス電源を開発中である。2台のキッカー電磁石を並列に接続し、正弦波半波の電流を流す電源で、約90nFのコンデンサに最大50kVまで充電し、直列に並べたIGBTによるスイッチングで2.4kAずつの電流を出力する。繰り返しは10Hzである。このための予備試験として、IGBTなど基本部品について、特性の確認や部品の選定をするための試験を行った。まずIGBT 1台に3.4kVの電圧を印加してターンオン試験を行い、6 kAの電流を流しても問題ないことを確認した。次にIGBTを4台直列に接続して2台の電磁石へのパルス電流出力試験を行い、想定通りの正弦波半波電流が流せることを確認した。また、ゲートタイミングがずれた際のIGBTの電圧バランスの測定、2台の電磁石への出力電流を同一にするための調整インダクタによる波形調整、電力回生回路などについて確認した。本発表ではこれらの試験結果について報告する。