WEP059  高周波源  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
チョッパ型MARX電源の特性改善
Improvement of chopper-type MARX modulator characteristics
 
○佐々木 尋章,江 偉華,須貝 太一(長岡技術科学大学),徳地 明,澤村 陽(パルスパワー技術研究所),明本 光生,中島 啓光,川村 真人(高エネルギー加速器研究機構)
○Hirofumi Sasaki, Weihua Jiang, Taichi Sugai (Nagaoka University of Technology), Akira Tokuchi, You Sawamura (Pulsed Power Japan Laboratory Ltd.), Mitsuo Akemoto, Hiromitsu Nakajima, Masato Kawamura (KEK)
 
国際リニアコライダー(ILC)では、マイクロ波源として10MWのマルチビームクライストロンが使用される予定であり、この電源には-120 kV (±0.5%),140 A ,1.65 ms ,5 pps という仕様の長パルス電源が要求されている。加えて、電源の高信頼性、高効率、小型、低コストが求められる。コンデンサだけを用いたMARX電源や、パルストランスでこの仕様を実現しようとすると、電源の大型化が避けられない。そこでMARX回路に降圧チョッパ回路を組み合わせた、チョッパ型MARX電源が提案されている。1段-2 kV 充電、-1.6 kV 出力のMARXセルを4段重畳して1ユニットとし、1ユニットあたり-6.4 kV の出力を得る。このユニットを20個重畳することで-120 kV を達成する。現在は、実運転に近い状況を想定し、負荷短絡など異常時のパルス電源の挙動を含めた検証を行っている。実際の電源システムに近い、浮遊容量などを組み込んだシミュレーションと、実測波形からの検証結果について報告する。