WEP056  高周波源  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
KEK 電子陽電子入射器における高周波源の運転統計及び維持管理
Operation statistics and maintenance activity of RF system in KEK electron-positron linac
 
○馬場 昌夫,今井 康雄,東福 知之,熊野 宏樹,諸富 哲夫(三菱電機システムサービス(株)),荒川 大,片桐 広明,川村 真人,設楽 哲夫,竹中 たてる,中島 啓光,中尾 克巳,福田 茂樹,本間 博幸,松本 利広,松本 修二,松下 英樹,三浦 孝子,道園 真一郎,矢野 喜治,QIU Feng,明本 光生(高エネルギー加速器研究機構)
○Masao Baba, Yasuo Imai, Tomoyuki Toufuku, Hiroki Kumano, Tetsuo Morotomi (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Dai Arakawa, Hiroaki Katagiri, Masato Kawamura, Tetsuo Shidara, Tateru Takenaka, Hiromitsu Nakajima, Katsumi Nakao, Shigeki Fukuda, Hiroyuki Honma, Toshihiro Matsumoto, Shuji Matsumoto, Hideki Matsushita, Takako Miura, Shinichiro Michizono, Yoshiharu Yano, Feng Qiu, Mitsuo Akemoto (KEK)
 
KEK電子陽電子入射器では、高周波源として57 台の大電力クライストロンを使用している。 2011年より SuperKEKB へのアップグレード作業が開始され、57台の高周波源は入射器上流部(23台)、下流部(34台)と分かれ2つのリングへの入射で必要となる入射器下流部のみ連続運転が行なわれてきたが、2016年2月から SuperKEKB への入射(Phase1)が開始され、全57台が連続運転となった。Phase1 は2016年6月に終了したが、Phase2 に向けてビームスタディを行なう為、57台の連続運転を継続している。 現在設置しているクライストロンの平均運転時間は約61,000時間である。2016年度はクライストロンマグネットの絶縁抵抗低下やクライストロン冷却用銅パイプからの水漏れにより2台の交換を行なった。 現在設置しているサイラトロンの平均運転時間は約30,000時間である。2016年度はG1端子放電による交換が1台、重要ユニットなどの事前交換により10台、その他2台の交換を行なった。 本稿ではクライストロン,サイラトロンなどに関する統計及び大電力高周波源に関する不具合事例と運転保守について報告する。