WEP040  高周波加速構造  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC MRにおける金属磁性体コア(FT3L)を用いたRF空胴の運転状況と真空コ ンデンサの開発
Status report of the RF cavity with FT3L MA cores and development of a vacuum capacitor
 
○長谷川 豪志,大森 千広,杉山 泰之,原 圭吾,古沢 将司,吉井 正人(高エネルギー加速器研究機構),島田 太平,田村 文彦,山本 昌亘(日本原子力研究開発機構)
○Katsushi Hasegawa, Chihiro Ohmori, Yasuyuki Sugiyama, Keigo Hara, Masashi Furusawa, Masahito Yoshii (KEK), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura, Masanobu Yamamoto (JAEA)
 
J-PARC Main Ring(MR)では高繰り返し化によるビームパワー増強計画が進められており、RF空胴にも現状の2倍の加速電圧 が要求されている。この要求を満たすため、高インピーダンス金属磁性体コア(FT3L)を用いた新しい空胴への置き換えを2014年から順次進めてきた。新空胴は、2016年夏に全台数(9台)の置き換えが完了して現在まで順調に稼働しており、またこれまでの稼働実績から主な故障についても分かってきた。このなかで長時間運転を停止する主な故障の一つに空胴本体で使用されている真空コンデンサの絶縁破壊がある。これは復旧作業でトンネル内入域が必要な事から8時間以上の運転停止となる。よって、故障した真空コンデンサの内部状態の観察や設計変更を含めた対策を進めている。本発表では、FT3L空胴の運転状況と現在進めている真空コンデンサの開発について報告する。