WEP030  ハドロン加速器  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC MR における横方向共鳴とその補正
Transverse resonances and corrections in J-PARC MR
 
○五十嵐 進,大見 和史,佐藤 健一,下川 哲司,山田 秀衛(高エネ研)
○Susumu Igarashi, Kazuhito Ohmi, Kenichi Sato, Tetsushi Shimogawa, Shuei Yamada (KEK)
 
大強度陽子加速器施設(J-PARC)の主リング(MR)での大強度運転において、空間電荷効果によりチューンは大きな広がりを持つ。そのチューンの広がりが電磁石のばらつき・誤差磁場などから生じる横方向共鳴を横切り、ビームロスの原因となっている。共鳴としては、半整数共鳴、三次共鳴などがあり、それぞれの共鳴を補正することにより、ビームロスを改善している。さらなる改善のために、四次共鳴 2νx − 2νy = 0 などについて粒子トラッキングシミュレーションを行い、その補正方法を検討した。クロマティシティ補正のための六極電磁石を多数使用しており、その高次効果により四次共鳴が生じる。その効果についてSADを使ってシミュレーションを行い、八極電磁石により共鳴補正ができることを確認した。また、空間電荷効果によっても四次共鳴が発生する。空間電荷効果を考慮した粒子トラッキングシミュレーションSCTRにより四次共鳴の効果を検討した。その結果、四次共鳴にビーム強度依存性があることがわかり、八極電磁石で補正する方法を検討した。