WEP028  ハドロン加速器  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARC MRトンネル内監視カメラの運用状況、及び耐放射線性能について
Operation status and radiation resistant performance of surveillance camera in J-PARC MR tunnel
 
○仁木 和昭,山本 昇(高エネ研),足立 昌俊,渡邉 和彦(三菱電機システムサービス株式会社)
○Kazuaki Niki, Noboru Yamamoto (KEK J-PARC), Masatoshi Adatchi, Kazuhiko Watanabe (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd)
 
J-PARC 主リング(MR)の加速器トンネルには2008年のMR運転当初から38台(入射及び取り出しのビームライン部は除く)のCCDカメラが設置され主にトンネル内の非常停止ボタンやトンネル作業の監視に用いられている。これらCCDカメラは 放射線の影響を軽減するために鉛ブロックや鉛ガラスのケースに入れられているが、ビームロスが大きい入射直線部や取り出し部に設置されているカメラは運転時の放射線によりCCDがダメージを受け、夏のメンテナンス時に交換することで対応してきた。しかし近年ビームパワーの増強と共に僅か1ヶ月以下で故障するカメラも出てきた。このため入射直線部に設置された特にビームロスが多く放射線の強い影響を受けるカメラを2014年にCCDからCID(Charge Injection Device)タイプに変えて試験を始めた。本論文ではこれまでの経緯や2017年夏までにビーム運転により約1000GyがCIDカメラに照射されたのでその影響やその他問題点について報告し、さらに今後の検討課題等について述べる。