WEP022  ハドロン加速器  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARCマルチMW化のためのバンチ操作
A bunch manipulation for multi-MW J-PARC
 
○大森 千広,杉山 泰之,長谷川 豪志,原 圭吾,古澤 将司,吉井 正人(KEK/J-PARC),島田 太平,田村 文彦,山本 昌亘(JAEA/J-PARC)
○Chihiro Ohmori, Yasuyuki Sugiyama, Katsushi Hasegawa, Keigo Hara, Masashi Furusawa, Masahito Yoshii (KEK/J-PARC), Taihei Shimada, Fumihiko Tamura, Masanobu Yamamoto (JAEA/J-PARC)
 
J-PARC MRはT2Kニュートリノ実験のために470kW、ハドロン実験に45kWのビームを供給している。2019年に高繰り返し運転のために新しい電磁石電源が導入される予定である。これに加え加速システムの電源を強化することで、1.3MWのビーム供給を目指している。MRでは空間電荷効果に関するビームスタディの結果から、更なるビーム強度を実現するためには入射エネルギーを上げることが必要となり、新ブースターが検討されている。このブースターは6-8GeVの加速器であるため、強度の高いビームバンチをMRに入射することができる。しかし、通常の入射では入射できるバンチ数に制限がある。これに対し、CERNのLHC実験のためにPS加速器で使われているバッチコンプレッションと呼ばれるバンチ操作をMRでも行うことでバンチ数を増やすことができる。このバンチ操作を用いた3MWのビーム供給の可能性について検討をおこなう。