WEP003  電子加速器  8月2日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
光ファイバビームロスモニタとワイヤスキャナ-3
Optical fiber beam loss monitor and wire scanner-3
 
○矢野 喜治,福田 茂樹,道園 真一郎,明本 光生(高エ研)
○Yoshiharu Yano, Shigeki Fukuda, Shinichiro Michizono, Mitsuo Akemoto (KEK)
 
2010年に実験が終了したKEKB Ringは、より高いルミノシティを目指したSuper KEKB Ringに改造された。2016年2月にSuper KEKB Phase-1がスタートし、Linacからの電子、陽電子のビーム入射が始まった。新しく立上げたMain Ringは各種パラメーターが確定していないため初めて入射したビームが何処まで届いて何処でビームロスしているかの情報は非常に有益である。そこでHER RingとLER Ringの入射部に光ファイバを布設し入射部近傍のビームロスを観測した。Ringの運転が進み入射部以外のビームロスを観測する必要があり、新設したLER Ringのコリメータ下流とHER Ring入射部の上流部に光ファイバを布設した。 電子陽電子入射器では電子銃直後のAセクタのワイヤスキャナ(WS)の移設が必要になった。ワイヤ駆動部の移設に伴い検出器である光電子増倍管の移設場所の確保が難しいため光ファイバを使用する。そのためのシミュレーションと最適な設置場所の調査を行った。 ここではKEKB-Ringへのビーム入射時のビームロスとビームダンプ時のビームロスの様子と、電子陽電子入射器のAセクタWS移設について報告する。