WEOL06  ハドロン加速器2/レーザー  8月2日 講堂(2F) 10:40 - 11:00
RCNP AVFサイクロトロンのアップグレード計画
Upgrade of RCNP AVF cyclotron
 
○安田 裕介,福田 光宏,依田 哲彦,神田 浩樹,友野 大,中尾 政夫,畑中 吉治,齋藤 高嶺,森信 俊平,田村 仁志,永山 啓一,鎌倉 恵太,原 周平,Koay Hui Wen,山野下 莉那,森田 泰之(大阪大学RCNP)
○Yusuke Yasuda, Mitsuhiro Fukuda, Tetsuhiko Yorita, Hiroki Kanda, Dai Tomono, Masao Nakao, Kichiji Hatanaka, Takane Saito, Shunpei Morinobu, Hitoshi Tamura, Keiichi Nagayama, Keita Kamakura, Shuhei Hara, Hui Wen Koay, Rina Yamanoshita, Yasuyuki Morita (RCNP, Osaka University)
 
大阪大学核物理研究センター(RCNP)では、K140 AVFサイクロトロンとK400リングサイクロトロンが稼働しており、陽子ではAVFサイクロトロンの単独運転で80MeV、さらにリングサイクロトロンの運転で400MeVまで加速して共同利用実験にビームを供給している。RCNPの加速器施設は多種のイオンビームをさまざまなエネルギーで供給することができるため、その利用範囲は原子核物理実験だけでなく、白色中性子を用いた半導体照射、短寿命RIの供給、アルファ線内用療法実用化の研究など幅広い分野に広がっている。また、DCミューオン源とそのビームライン (MuSIC)が整備され、基礎科学、応用研究へのミューオンビームの供給も始まった。 RCNPでは、イオンビームの高強度化と二次粒子・RI生成量の増強により現在の研究利用をより充実させ、さらに発展させるために、AVFサイクロトロンのビーム強度の増強および低エミッタンス化を中心とした加速器施設の高機能化を計画している。この計画では、新しい高輝度イオン源の導入とAVFサイクロトロンへの入射エネルギーの引き上げ、AVF共振器のアップグレード、加速箱および診断機器の更新など、AVFサイクロトロンを中心に改良を検討している。AVFサイクロトロンは建設から40年以上が経過していることから、老朽化箇所の改修と併せて工事を平成30年度から31年度にかけて行う予定である。本発表では、この計画と検討について報告する。