WEOL02  ハドロン加速器1  8月2日 講堂(2F) 9:10 - 9:30
国際共同プロジェクトIFMIF原型加速器(LIPAc)の開発
Development of IFMIF prototype accelerator in international project
 
○春日井 敦,赤木 智哉,蛯沢 貴,平田 洋介,一宮 亮,近藤 恵太郎,前原 直,坂本 慶司,新屋 貴浩,杉本 昌義(量研/六ヶ所),ナスター ホアン(IFMIF/EVEDA PT),カラ フィリップ,ジッコ エルベ,ハイディンガー ローランド,フィリップス ガイ(F4E)
○Atsushi Kasugai, Tomoya Akagi, Takashi Ebisawa, Yosuke Hirata, Ryo Ichimiya, Keitaro Kondo, Sunao Maebara, Keishi Sakamoto, Takahiro Shinya, Masayoshi Sugimoto (QST/Rokkasho), Juan Kaster (IFMIF/EVEDA PT), Philippe Cara, Herve Dzitko, Roland Hidinger, Guy Phillips (F4E)
 
日本と欧州による核融合エネルギー分野における国際共同プロジェクトの一つとして始まった 強力中性子源である国際核融合材料照射施設の工学実証・工学設計活動(IFMIF/EVEDA) のうち、原型加速器(LIPAc、Linear IFMIF Prototype Accelerator)の製作及び据付調整が本格化し大きく進展した。LIPAcは重水素イオン源−RFQ−MEBT−SRF−診断系−HEBT−BDから構成される重陽子線形加速器である。これまでに加速器本体であるイオン源〜MEBTまでの据付調整、RFシステム、SRFのための液体ヘリウム製造設備等が日欧の共同作業によって完了し、RFQのRFコンディショニング及び5MeV-125mAのビームコミッショニングを開始できる段階まで進展した。イオン源については試験の結果RFQへの入射に必要な重陽子ビームの要件をほぼ満たすことが確認できた。さらにRFQについては低電力試験によってチューニングが行われ、設計性能通りであることを実証した。175MHz-200kW-CWのRFシステム8系統が据付調整され、RFシステムの単体調整試験において性能通りの出力が得られることを確認した。SRFにおいても日本の高圧ガスの許認可を取得後に欧州にて超伝導空洞の製作が開始され、単体の高周波特性試験にて良好な特性が得られている。講演ではLIPAcの試験状況及び開発状況について報告する。