TUP142  加速器土木・放射線防護  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
SPring-8蓄積リング棟の収納部内と光学ハッチ内機器の相対位置関係調査
Investigation for relative positions of components inside and outside of the storage ring tunnel at SPring-8
 
○木村 洋昭,岡安 雄一,青柳 秀樹(JASRI),玉作 賢治(理研RSC),鈴木 基寛,寺田 靖子(JASRI)
○Hiroaki Kimura, Yuichi Okayasu, Hideki Aoyagi (JASRI), Kenji Tamasaku (RIKEN RSC), Motohiro Suzuki, Yasuko Terada (JASRI)
 
SPring-8のような大きな放射光施設建屋では、加速器が設置された収納部(遮蔽厚さ1m)と実験ホール床部(厚さ40cm)はイクスパンションジョイントで縁切りされている。これまで、収納部内に設置された加速器機器の位置を定期的に測量しその変位を計測してきたが、実験ホールの方も収納部と同様に20年が経過している事から、できる範囲で収納部内と実験ホールの相対位置関係を調査することになった。 SPring-8蓄積リング棟では、加速器収納部と実験ホールの間の測量で使える開口は、幅1m程度の扉4カ所だけである。この状況では、上下方向の計測はできるが、水平方向に関してはネットワーク解析を使用した測量で十分な精度は確保できないので、実験ホールに設置されている光学ハッチ内でのSRビーム位置を計測し、BL設置時の床基準点と比較する事とした。 行った計測と結果は、(1)光学ハッチ内の収納壁面のビーム取出部に張られた高さ基準シールは1mm以内で収納部内機器高さと一致、(2)BL建設時に光学ハッチ最上流部に設置されたフロントエンド架台の高さは平均で1.5mm高く(最大5mm)なり、Rolling角は主にホール側に平均1mrad傾斜、(3)3つのBLで行った光学ハッチ内Be窓部のSRビーム軸と設置時のビーム軸方向基準点との差は約2mm、高さ基準シールとの差は約1.5mm以内、であった。