TUP140  加速器土木・放射線防護  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
KEK放射光計画における建物・設備の検討状況
Study situation on buildings and facilities of KEK-LS project
 
○芳賀 開一,中村 典雄,多田野 幹人,小山 篤,豊島 章雄,松岡 亜衣,五十嵐 教之(高エネルギー加速器研究機構)
○Kaiichi Haga, Norio Nakamura, Mikito Tadano, Atsushi Koyama, Akio Toyoshima, Ai Matsuoka, Noriyuki Igarashi (KEK)
 
KEKにおいては、PFリングとPF-ARリングの後継として3GeVクラスの蓄積リング型高輝度光源施設(「KEK放射光」, KEK-LS)の実現を掲げ、その具体化の第一歩として概念設計書(CDR)が昨年発表された。 現在、リングの詳細やビームラインの配置、入射器などまだ完全には定まっていない点も多いが、CDRにおいては建屋の第一次案が提示され、この案をもとに様々な検討が開始されている。主な検討項目としては、建物に関してはその基礎構造、加速器運転および実験遂行の維持のためのスペースの見積りと配置、機器の搬入方法などがある。また、設備類に関する検討項目には、電力、冷却水、空調、給排水やクレーンなどがあり、各設備の容量・安定度・設置場所などが含まれる。これら建物・設備の検討は、KEK-LSの持つ性能を十分に発揮させるために不可欠であり、建物の変形や振動に対する安定性や冷却水・空調温度の安定度を確保するうえでも重要である。 本発表では、これらの最新の検討状況に関し報告する。