TUP126  加速器応用・産業利用  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
加速器標的分野における照射損傷研究の重要性と国際協力
Importance and international collaboration of radiation damage research in accelerator-target field
 
○若井 栄一(原子力機構 J-PARCセンター),牧村 俊助,石田 卓(高エネ研 J-PARCセンター),勅使河原 誠(原子力機構 J-PARCセンター)
○Eiichi Wakai (J-PARC Center, JAEA), Shunsuke Makimura, Taku Ishida (J-PARC Center, KEK), Makoto Teshigawara (J-PARC Center, JAEA)
 
大強度粒子加速器標的施設を利用した科学や産業の発展のためには、生成標的やその収納容器、陽子ビーム窓等の機器が長期に安定した性能を保つとともに、より高い加速器出力に対応していく必要がある。これらの機器は、高エネルギー粒子の通過や反応によってもたらされる損傷の蓄積により、材料特性が徐々に劣化していくと推測されるが、その挙動を正確に把握するためには、照射損傷のデータの拡充や定量的評価方法の確立などが必要であり、各国の施設において急務の共通課題であると認識され始めた。このため、世界の大強度粒子加速器の標的や窓材料の照射損傷の研究を推進するため、各国の機関が有する加速器施設や照射後試験施設を相互に利用・活用し、技術者や研究者が施設横断的に協力することを目的として、加速器標的環境下における照射損傷に関する国際協力活動の構築等を進めている現状の活動の内容を報告する。