TUP121  真空  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
SuperKEKBのためのHOM吸収体の開発
Development of HOM absorbers for SuperKEKB
 
○照井 真司,石橋 拓弥,末次 祐介,竹内 保直,渡邉 謙(高エネ研),石崎 博之,木村 惇郎,澤畠 孝博(金属技研)
○Shinji Terui, Takuya Ishibashi, Yusuke Suetsugu, Yasunao Takeuchi, Ken Watanabe (KEK), Hiroyuki Ishizaki, Atsurou Kimura, Takahiro Sawahata (MTC)
 
SuperKEKBでは、バンチ長が約6个斑擦、かつ、バンチ電荷が10 nC以上と大きい。その結果、リングに設置された様々な真空機器では、通過するバンチによって高次高周波(Higher Order Modes, HOM)が励起されやすい。例えば、素粒子検出器(BELLE II)のバックグラウンドを低減するために設置されるコリメータでは、ビームの軌道から数〜十数mmの位置まで、金属製ブロックを水平、あるいは垂直方向から近づける。そのため他の機器に比べて強いHOMが励起され、コリメータ本体や近傍の真空機器の発熱、ビーム不安定性等を誘発する可能性がある。SuperKEKBでは各種真空機器で発生するHOMへの対策がこれまでになく重要な課題となっている。対策としては、機器をHOMが発生し難い構造にすることはもちろんであるが、機器の近傍にHOMを吸収する装置を設置するのも有効である。我々は、コンパクトで効率が良いHOM吸収体材料として知られているフェライトの採用を考えている。昨年報告したスパークプラズマ焼結(Spark Plasma Sintering, SPS)で製作したフェライト-銅ブロックの特性の続報として、ベーキング後のガス放出、2次電子放出率、ハイパワー高周波源を使った耐久試験の結果等を今回紹介する。