TUP114  レーザー  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
Ybファイバレーザーを用いたテラヘルツパルスの時間領域分光
Time domain spectroscopy of THz pulse using Yb fiber laser system
 
○坂上 和之(早大高等研),ブラメルド 真理,蓼沼 優一,柳沢 稜,鷲尾 方一(早大理工研),東口 武史(宇大),平 義隆,黒田 隆之助(産総研),浦川 順治(高エネ研)
○Kazuyuki Sakaue (WIAS, Waseda University), Mari Brameld, Yuichi Tadenuma, Ryo Yanagisawa, Masakazu Washio (RISE, Waseda University), Takeshi Higashiguchi (Utsunomiya University), Yoshitaka Taira, Ryunosuke Kuroda (AIST), Junji Urakawa (KEK)
 
早稲田大学では、電子線の傾きを制御することによって、テラヘルツ領域のチェレンコフ光をコヒーレントに生成しその高度化及び利用研究を行っている。テラヘルツ光を評価する際に非常に有用な手法として時間領域分光が挙げられる。テラヘルツパルスの電場を直接計測することにより波形を得て、さらにそれをフーリエ変換することによって周波数スペクトルを得ることが可能である。周波数スペクトルを得られることはもちろん、パルス幅や電場強度等も計測できることから、テラヘルツパルスのピーク強度なども評価することが可能なシステムとなる。我々は時間領域分光システムのためのYbファイバレーザーシステムを構築し、EO (Electro-Optic)サンプリング用の結晶としてZnTeを用いることで、その計測に成功した。本講演では、電子線の傾き制御によるコヒーレントチェレンコフ放射の現状、その時間領域分光による評価結果、及び今後の展望に関して報告する。