TUP107  粒子源  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
J-PARCハドロン実験施設における2次粒子生成標的用耐放射線回転センサの開発
Development of a radiation-resistant rotation sensor for a new production target at J-PARC hadron facility
 
○渡邉 丈晃,上利 恵三,秋山 裕信,青木 和也,家入 正治,加藤 洋二,倉崎 るり,里 嘉典,澤田 真也,高橋 仁,田中 万博,豊田 晃久,広瀬 恵里奈,皆川 道文,武藤 良太郎,森野 雄平,山野井 豊(KEK)
○Hiroaki Watanabe, Keizo Agari, Hironobu Akiyama, Kazuya Aoki, Masaharu Ieiri, Yohji Katoh, Ruri Kurasaki, Yoshinori Sato, Shinya Sawada, Hitoshi Takahashi, Kazuhiro Tanaka, Akihisa Toyoda, Erina Hirose, Michifumi Minakawa, Ryotaro Muto, Yuhei Morino, Yutaka Yamanoi (KEK)
 
J-PARCハドロン施設における将来の大強度対応2次粒子生成標的の1つとして、回転円板型標的の開発を進めている。円板形状の標的は放射性物質の閉じ込めのために気密容器中に設置されるが、通常であれば放射線に弱い電動機や回転センサ類を気密容器の外部において気密性のある回転導入機を介して容器内へ回転動力を伝達させる。しかしながら、この場合は回転導入機の寿命などの点で課題が多く、遮蔽体も含めて標的システムの構成が大規模でコストが高い。そこで電動機を使わずに、元々使用する予定の冷却用ヘリウムガスの一部を分岐して回転させる風車方式とすると、容器外部の機構が不要となりコンパクトで堅牢な全体設計が可能となる。 ただし、風車方式の場合は回転速度を検知する回転センサが標的容器内部に必要となるが、標的近傍のため放射線が極めて強く既存のセンサは適用できない。 そこでセラミック絶縁ケーブルを使用した耐放射線型回転センサの設計を行い試作機による基本特性の評価を実施した。 ここでは主に回転型標的の概念案、回転センサの設計および試作機による評価結果について報告を行う。