TUP100  加速器制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
トリガ付きスケーラの開発とトリガ抜け検知
Development of triggered scaler to detect missing trigger
 
○佐藤 健一,上窪田 紀彦(高エネ研),田島 佑斗,吉田 奨(関東情報システムサービス)
○Kenichi Sato, Norihiko Kamikubota (KEK), Yuto Tajima, Susumu Yoshida (KIS)
 
J-PARC MRのタイミングシステムは、MR周期(2.48s/FX mode or 5.52s/SX mode)を基にしたトリガ信号を周期の中で1発ごとに生成し、MR全体では300点を超えるトリガ信号を配信している。各機器は電源やモニタが必要とするDelay値を設定しておき、それぞれのタイミングを使って運転・計測を開始する。一般的に機器の不調が発生したとき、それによりトリガ信号が抜けたかどうかをあとから知ることは難しい。現在のタイミングシステムではその設定を確認することはできるが、全トリガ信号(アナログ信号)が末端まで届いたかどうかを調べる手段はない。 今回開発した「トリガ付きスケーラ」は、現在のタイミングシステムに対するReadback系として、別に配信している25Hz信号を入力としてトリガ信号を周期的に次々に計数する装置である。例えばMR周期2.48sの時には62個、5.52sの時には138個の計数結果の配列を取得する。正常時には62個のどこかが1でそれ以外は0の配列になるが、トリガ抜けが発生すると配列の全要素が0となる。このように現在のタイミングシステムに対するReadback系の構築を想定している。 本発表では試作品の状況と、MR加速器の実トリガ信号を入力したデモの結果を報告する。