TUP094  加速器制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
SuperKEKBダンピングリングでのEventTimingSystemの開発状況
Status of event timing system at damping ring SuperKEKB
 
○杉村 仁志,梶 裕志(高エネルギー加速器研究機構),飯塚 祐一(東日本技術研究所),佐々木 信哉(高エネルギー加速器研究機構),工藤 拓弥(三菱電機システムサービス),大西 幸喜,古川 和朗,中村 達郎,宮原 房史,佐藤 政則(高エネルギー加速器研究機構)
○Hitoshi Sugimura, Hiroshi Kaji (KEK), Yuuichi Iitsuka (East Japan Institute of Technology Co.Ltd), Shinya Sasaki (KEK), Takuya Kudou (MITSUBISHI Electric System & Service Co.Ltd), Yukiyoshi Onishi, Kazuro Furukawa, Tatsuro Nakamura, Fusashi Miyahara, Masanori Sato (KEK)
 
SuperKEKB加速器はBelleII本格実験へ向けて衝突点でのルミノシティを KEKB加速器の時に比べて40倍に上がるように設計されている。 これを実現するためにはビームの低エミッタンス化が必要であり、 特に陽電子ビームのエミッタンスを小さくするためにSuperKEKB 主リングへの入射の前にダンピングリングを設置することによって 実現しようと試みている。 SuperKEKBダンピングリングは2017年12月より稼働予定であり、 ここで用いる加速器制御システムを現在開発している。 入射器のビーム繰り返しは50Hz(20ms)であり、 入射より15ms前に入射キッカーの充電をするタイミング(pre-trigger) を10μsの精度で生成しなければならない。 また、キッカーの放電タイミングは1nsの精度で生成しなければならない。 これらの精度はビームのジッターを抑えるために重要であり、 VME規格のEvent信号発行モジュールであるEventGenerator(EVG) とEventReceiver(EVR)を用いてタイミング信号の発行を行う。 本講演ではEVG、EVRを用いた高精度のタイミング信号の発行 に関する技術開発の状況を報告する。