TUP093  加速器制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
SuperKEKBへのCSS V4 アラームシステム導入における性能評価
Evaluation of the CSS V4 alarm system for SuperKEKB
 
○廣瀬 雅哉(関東情報サービス(株)),中村 達郎,佐々木 信哉(高エネルギー加速器研究機構),中村 卓也(三菱電機システムサービス(株)),浅野 和哉(関東情報サービス(株))
○Masaya Hirose (Kanto Information Service Co.,Ltd.), Tatsuro Nakamura, Shinya Sasaki (KEK), Takuya Nakamura (Mitsubishi Electric System & Service Co.,Ltd.), Kazuya Asano (Kanto Information Service Co.,Ltd.)
 
高エネルギー加速器研究機構(KEK)では、KEKB電子・陽電子ビーム衝突型加速器を用いたBelle実験が行われてきた。現在、KEKB加速器の更なる高輝度化を目的 として、SuperKEKB加速器の建設が進められており、2016年2月から2016年6月には試験運転が行われた(Phase-1)。 SuperKEKBでは、KEKBでの電子・陽電子衝突頻度を約40倍に高めることを目指しており、このような高輝度加速器の運転下において、安定して動作可能なアラームシステムの構築が重要である。SuperKEKBのアラームシステムとして、Phase-1ではCSS 3.1.2を正式運用、CSS 3.2.16を試験運用として、2 つのバージョンの並行運用を行った。これらのアラームシステムは概ね順調に動作していたが、レコードとの接続に関するトラブルがしばしば発生した。この症状はアラームサーバを再起動するなどして対処していたが、より安定したアラームシステムを実現するためには、レコードとの接続に関する問題点を改善する必要がある。CSSの最新安定版は4.4であり、4.0以降はPV接続レイヤーにvtype.pvが使われているが、CAライブラリ(CAJ)のバージョンは4.3以前は1.1.14、4.4は1.1.15が使われているといった違いがあることが分かった。そこで我々は、CSS 4.3/4.4 アラームシステムの性能評価を行った。この詳細について報告する。