TUP092  ビーム診断・ビーム制御  8月1日 第1,2,3,4会議室他 13:00 - 15:00
cERLの入射超伝導空洞のHOMを使ったビームタイミング測定
Beam timing measurement using HOMs in injector superconducting cavity at cERL
 
○岡田 貴文(総研大),許斐 太郎,梅森 健成,加古 永治,阪井 寛志(高エネルギー加速器研究機構)
○Takafumi Okada (SOKENDAI), Taro Konomi, Kensei Umemori, Eiji Kako, Hiroshi Sakai (KEK)
 
KEKのcERLでは,ビームが乗るRF位相をビームエネルギーを測定することで決定している。ビームが空洞を通過する際にはHOMを誘起する。ダイポールモードはビームの位置に依存した情報を持ち,HOMBPMとして使われている。対してモノポールモードはビームのタイミングに依存した情報を持つため,空洞からのHOMを測定すればビームタイミングを知ることが出来ると予想される。これを使うことが出来れば,LLRFに干渉せずまた,オンラインでビームタイミングを知ることが出来る。本発表では3月に運転されたcERLを使用し,空洞のHOMカプラーからの信号を測定することで,ビームタイミングに依存した情報を確認したことを報告する。また将来的にモニターとして使用することを見据え,今後の課題についても触れる。